引き続きハミ受けについて・・。
 うちのセントモアという馬のことですが、軽速歩のときにはちゃんと顎を入れてくれるのですが、速歩になると急に首を上げて顎を出して走るのです。首をだら〜んと伸ばして走るので、手綱が長くなってしまいます。首を丸める(?)にはどうしたら良いですか?また速歩の時にも顎を入れさせるにはどうすれば良いですか?
 馬名から判断して競走馬からの転用馬だと思いますが、ご存知の通りサラブレットは背が敏感な傾向があります。正反動のときに乗り手の体重の影響を受けて、背が張ってしまうのだろうと思います。
 乗り手の正反動の受け方に問題があることも考えられますが、馬(サラブレットの特性)に原因があると考えて改善の方法を探してみましょう。
 馬の背自体を強くすることはできませんから、後駆をしっかり踏み込んだ運動ができるようにしなければなりません。同時に背を張って運動してはいけないことを馬に教える必要があります。
 私の方法を紹介しますと、前者に対しては、前肢旋回、斜め横歩、肩を内へ、反対駆歩を使います。ようは手綱を引っ張らずに後駆を踏み込ませ、収縮を要求するわけです。調教が進んだら、腰を内へ、後肢旋回、横歩を行います。
 後者に対しては、発進、停止、後退を頻繁に要求します。馬の背が張ったら停止し、屈とうを要求し、再発進、または後退しただちに発進させ、背を張って運動してはいけないことを教えます。頑固な場合には馬に無理をさせない範囲で折り返し手綱を使います。
 以上は私の方法で、他にもやり方は色々あると思います。参考になれば幸いです。

(ジョーバ博士)



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